American Cheerleader Study Abroad
アメリカチア留学記
OSU Cheer Report#21~#40
#21アメリカの食事(1)
アメリカに来て、新しい味に出会いました。セロリにピーナツバターを塗って食べるのです。はじめは、このミスマッチに驚きましたが、食べてみると意外とおいしいのです。アメリカでは、セロリを子供に食べさせる方法のひとつのようです。最近は、なんだかこの味にはまってきてしまいしまいました。是非、一度試してみてください。
#22アメリカの食事(2)
アメリカ人の食事を見ていて驚いたのは、サンドイッチ(日本のパン屋さんやコンビニで売っているようなものではなくて、Subwayのサンドイッチを思い浮べてください)とポテトチップを一緒に食事として食べていることです。アメリカ人にとっては、ハンバーガーとポテトを食べるような感覚なのかもしれませんが、ポテトチップはあくまで「おかし」である日本人の感覚では、ビックリさせられます。これは、あまり良くない習慣なので、まねしないように(笑)。
- キャンパス内にあるBook Storeです。T-シャツやパーカーなどカレッジグッズがたくさんありとても楽しいです。
#23物価
アメリカの物価でおもしろいのは、「沢山買うのが安い!」ということです。勿論、日本でも同様なケースがありますが、ここでは、さらにそれを感じます。例えば、お皿をひとつ買える値段の2倍を出すと、5枚買えてしまいます。食べ物も、とにかくまとめ買いが安い!日本の家は狭いので、まとめ買いすると置く場所に困りますが、こちらは収納するところがたくさんあるので、沢山買いこんで楽しんでします。アメリカはほんとうに食べ物にあふれている国です。太らないように気をつけなきゃ(笑)。
#24日本人と韓国人
語学学校には、日本、韓国、台湾、香港、モンゴル、セネガ、ポーランドなどから来ている人がいます。その中で特に多いのが、日本人と韓国人です。彼らの多くは、団体行動が好きなようです。同じ国の学生同士で行動しているのを、よく見かけます。留学はしていたけど、英語が話せないという学生がいるという話を聞いたことがありますが、なるほどと納得できました。語学学校の授業だけだと、日本で勉強しているのとあまり変わらないような気がするときもあります。先生ははっきりとした言葉で話してくれるので、これはすぐに聞き取れるようになるのですが、ネイティブ同士が話しているのを聞き取るのは、なかなか難しいです。やはり、チアの練習でネイティブの英語を浴びまくるのが、一番の上達方法のような気がします。
#25ルームメイト
ルームメイトのRaquelは、以前にOSUでチアをやっていた子です。今年は、勉強に集中したり、学内の他の活動をしたりするために、チアは引退しています(でも、チアもとてもやりたいようです)。彼女の専攻は、私と同じくExercise & Sports Scienceなので、話もぴったり合います。お互いに、いろいろな情報を交換しています。夜、二人で語り合うのも楽しみのひとつです。RaquelはHawaii出身のかわいい妹のような存在です。最高のルームメイトに心から感謝しています(ちなみに、コーチのAmberが紹介してくれました)。
#26TOEFL
留学生にとって、どうしても乗り越えなくてはならないのが、TOEFLの壁です。大学に入学が認められるためには、500~550点くらい必要とされるのですが、困ったことにOSUは、550点が必要とされます。550点は、なかなか難しいです。私も含め、留学生は必死に勉強しています。こればかりは、自分でやるしかないのですが、周りにも同じようにがんばっている仲間がいるのは、励みになります。とにかく今は、必死でTOEFLの勉強をしています。一生のうちで、こんなにも英語の勉強のみに集中できる時間はないと思うので、貴重な期間ですよね。
#27サマーターム終了
約2ヶ月のサマーターム(夏学期)が終わりました。秋、冬、春のタームと比べて、夏は短いそうなのですが、初めての私にとっては、長く感じました。途中で授業についていかれなくなったり、モチベーションをなくしたりして、授業に出て来ない学生もいるので、生き残りゲームのような感覚です。勿論、正規の大学の授業はもっとハードだと予想されます。卒業時に「Congratulation!」という言葉が使われるのが、理解できました。「最後まで、めげずに頑張り通せたことに、おめでとう!」という感覚です。
#28教員評価
最終の授業では、教員評価シートを書かされます。日本でも、多くの大学がこのようなシステムを導入していると思いますが、こちらはもっとシビアです。教員が授業内で配りますが、学生が集めて、提出しにいきます。教員は触れてはいけないことになっています。この評価が次の給与や仕事量に反映されるからです。また、違う職場に移る教員にとっては、次の職場での評価につながるそうです。教員達は、この評価にとてもプレッシャーに感じている様子です。これは、すごくいいことだと思います。日本では、参考程度にやっている、という印象でしたが・・・。アメリカは、「評価して、それを直ちに反映する」というシステムが充実しているような気がします。
#29UCA Summer Camp
UCA Summer CampがOSUにて行われました。参加者250人、スタッフ8名、マネージメントスタッフ2名の中規模のキャンプです。スタッフ8名中の6人がOSU Cheerleaderだったので、ちょくちょく遊びに行ってきました。NCAキャンプと同様、こちらもJCAキャンプと全く同じでした。違いを感じたことをひとつあげると、3日目のオールスター・トライアウト(日本では最終日ですが、アメリカは3日目の夜です)や、4日目のエバルエーションに、家族の方々が見に来ていたことです。ご両親の皆さんも、サマーキャンプでがんばっている子供の様子を見て、楽しんでいる様子でした。これはとてもいいと習慣だと思います。日本のキャンプもそうなったら、もっと楽しいかもしれませんね。チアリーディングの技術レベルは、やはりこのキャンプも低くて、日本のレギュラークラスのレベルのチームがほとんどでした。サマーキャンプには、どのチームにもコーチが付いて来ていました(参加しているのは、高校チームのみです)。しかし、コーチがきちんと指導しているかというと、正直言ってNOでした。スタンツが失敗しても、適切な指導をするわけでもなく、安全面に気をつけている様子でもなく、スポットに入る様子も見られませんでした。ダンスやモーションも、ただ単に、繰り返しやらせているような印象でした。もちろん、アメリカにはベテランコーチも沢山います。しかし、高校のコーチ達は、おそらくチアの経験がない中年女性がほとんどです。そう考えると、日本の状況とあまり変わらないような気がしました。
#30Amber’s project
OSUのコーチ、Amberは、High School Cheerleading Dayというのを夏休みの期間に設けています。地元の高校チームを対象とした、ワンデークリニックのようなものです。ここで得られた収入は、OSU Cheerleaderの奨学金に割り当てられたり、大会遠征費に使われたりします。講習では、高校生に指導するのも勿論ですが、高校のコーチ達の悩みを聞いたり、新しい情報を提供したり、ということもします。チアの活動のための収入を得られる、高校生の役に立つ、という点で一石二鳥である活動だと思います。日本の場合、大学の規定が違うので、このような活動がどこまで自由にできるか、少し難しいかもしれませんが、クラブチームならできるかしら??(JCAのルールにひっかかるかしら?)どんな活動をするにしても、資金は必要となるものであるし、クラブの活性化を単純に考えるのなら、このような活動は推進されるべきだと思います。また、このような活動が各地で積極的に行われるのが、チアリーディングの普及につながるものだと思われますが、みなさんはどう思われますか?
High School Cheerleading Dayについては、OSU Cheerleadingのホームページをご覧ください。
#31Athletic Department
Report #30のように、部活単位で収入を得ることができるのは、チアリーディングがNCAA(National College Athletic Association)に未加盟のスポーツだからです。フットボール部やバスケットボール部の場合、そこから得られた収入は、すべて大学に納めなければなりません。その代わり、Athletic Departmentから巨額な活動費が提供されます。チアリーディングは、少ない収入しか得られないので、このようなシステムを通すよりも、各自で収支をしたほうが好都合だそうです。また、これが、UCAが「チアリーディングがスポーツではない」と主張している理由のひとつでもあります。もし、チアリーディングがNCAAに加盟団体なら、このような自由な活動が制限されてしまうからです。
#32シーズンスタート!
いよいよ待ちに待った練習開始です。まずその前に始めにやったことは、Medical Check(身体検査)です。身体各部の検査(頭、腕、膝などに障害がないかどうか)、尿検査、血液検査、血圧測定などを行いました。次の日の夕方は、郊外にあるプール付きの一戸建ての家を借りて、ディナー&ミーティングをしました。コーチAmberの旦那さんのToddは今年からオフィシャルなアシスタントコーチになりました。この二人がコーチなら、本当に心強いです。それから、学生のアシスタントコーチが二人ついてくれています。ミーティングでは、コーチの今シーズンに対する考えをはっきりと聞かせてくれました。明日から実際の練習が始まるのですが、すでにチームに一体感が感じられます。同じ目標に向かった者の集まりであり、その目標のために励ましあいながらがんばっていこうという感覚です。これは、一本の筋の通ったコーチの理念に、みんなが賛同して集まってきているからなのでしょう。「コーチがいいというものはいい、ダメというものはダメ」それがとにかくはっきりしています。
#33練習スタート(1)
練習は、月曜から金曜まで、朝8時から夕方5時まで行われます。一日目の午後は、体力測定をしました。測定項目は、ベンチプレス(上肢・筋力)、垂直とび(脚・パワー)、60秒シットアップ(体幹・筋持久力)、長座体前屈(柔軟性)でした。これは、学内の専門スタッフが測定してくれ、コーチも一緒に見ているという状況の中で行われました。AACCAセフティーマニュアルに書いてある通りに、Oregon State Universityでは、まず身体測定と体力測定が行われました。ちなみに、私は60秒シットアップの記録が50回でした。体力が戻ってきたのを実感しました。30秒の段階で30回(ちなみにこれは、シンクロナイズドスイミング、シドニーオリンピック選手の平均値です)、その後の30秒で20回でした。いつも私が測定しているのは、30秒シットアップだったのですが、60秒やるとさらに筋持久力が要求されるので、お勧めです。
#34練習スタート!(2)
一日目の練習では、スタンツを始める前に、まずスポッティングの方法を確認しました。具体的には、ベアハグとハンズオンスポッティングの立ち位置です。Co-edスタンツでは、ハンズオンスポットは、右後ろに立ちます。すでに集まっているメンバーは、かなりの能力や経験を持った人たちですが、もう一度、スポッティング方法を確認する、というAmberのやり方にとても共感ですし、安心感を覚えます。OSUの男の子達は、本当にスポットをしっかりしてくれるので、本当に安心して練習できます。私がこのチームを気に入っているひとつの大きな理由です。
#35スタンツのコツ
トーピッチで上がる2-2-1のメイントップをやらせてもらっています。初めての経験でしたが、意外と簡単でした。Co-edのバスケットトスにもかなり慣れてきました。スタンツをやるときに最近注意していることは、とにかくリラックスしてやることです。硬くなると失敗します。あるポイントだけしっかり固めて、あとはリラックスさせます。チアリーディングを始めて、9年目、やっとリラックスするコツがつかめてきたような気がします。特にCo-edの場合、無理に自分で体重支えるよりも、体重を預けたほうがうまくいきます。男の子にも「体重を預けてくれ!(Rely on me!)」とよく言われます。だから、難しいスタンツでも楽チンです。そして、この原理はオールガールのスタンツでも同じだと思うのです。アメリカのHigh schoolのチアリーダー達はリバティーなどが上手に見えますが、あれは、ベースにうまく体重を預けているからだと思うのですが、みなさんどう思いますか?
#36メンバーチェンジ
コーチのAmberは鬼のような観察力です。とくかく一人一人をよく見ています。誰がどれくらい出来るのか、どのペアがどれくらいできるのか、誰が上達しているが、誰が原因で失敗しているのか、とにかくよく見ています。そして、どんどんメンバーを入れ替えていきます。OSUはBlack squad(Varsity)とOrange squad(Junior)があり、それぞれにAlternate(補欠)がいるのですが、すでにトライアウトの時からチェンジしている様子です。はっきりアナウンスはされていないのですが、応援で使うルーティーンのメンバーを見れば、一目瞭然です。だから一日一日の練習が、本当に真剣勝負です。
#37朝一番にタンブリング
一日の練習の始まりには、まずフットボールのグランドを5週(初めの半周と終わりの半周はウォーキング)します。その後、ストレッチをして、その後の次の行うのが、バク転。出来る人にとっては、ウォーミングアップなのでしょうけど、やっと出来るか出来ないかという私には、キツイ、キツイ(苦笑)。
- 夏の間、Raquelと住んでいたアパートです。最上階の角部屋だったので、眺めが最高でした。
#38ダンス練習とウェイトトレーニング
月、水、金のランチ後の2時間は、ダンスの練習です。その間、コーチは女の子達につきっきりになるので、男の子達は、Gymに行って、ウェイトトレーニングをしてきます。この時間の組み方は、なかなかいいと思います。やっぱりベースには、ウェイトトレーニングが欠かせないと思います。オールガールズの場合、「トップがタンブリングまたはトランポリンの練習をしている間に、ベース・スポットはウェイトトレーニングをする」というのは、いかがでしょうか。
#39タンブリング強化練習
火、木のランチ後の2時間は、体操競技場のマットを借りて、タンブリングの強化練習です。このバネのきいたマットでの練習は、チームのみんなにとって非常に効果的です。タンブリングは、自分の体で覚えるしかないので、スポットをつけて練習しても、結局は自分の力だけでやってみないと分からないです。このマットなら、バネが利いている分、思い切って練習できるので、とても効果的です。私もこのマットなら、ロンダートバク転は、完全に出来るようになりました。もう、あまり考えなくても、ロンダートの後にジャンプすることだけを考えれば、出来ます。週の4時間もタンブリングだけの練習にあてているなんて、日本では、考えられないかもしれませんね。
#40チームメイト
チームメイトの女の子の半分は、この春、高校を卒業したての人達です。残りの半分は、2年目の人がほとんどで、3年目の人はごく一部です。4年目はいません。みんな、どんどん成長していきます。高校を卒業したての人は、Co-edのstuntsを始めたのは、つい最近のはずなのに、本当に、どんどん成長します。それから、チアを全くやったことがないけど、体操をやっていた子も、特にスタンツ(とくにバストスでのひねり技)において、どんどん成長します。それから、みんな、ダンスを覚えるのも、すごく早いです。あの身体能力はどこからきているのでしょう。本当に感心させられます。