American Cheerleader Study Abroad
アメリカチア留学記
OSU Cheer Report#41~#60
#41ダンスで指導されること
ダンスの練習では、シャープさと滑らかさ(Sharp & Fluency)が求められます。日本のチアのダンスはシャープなのですが、滑らかさに欠けていると思います。前々から気になっていたのですが。ダンスはモーションではないので、1と2だけ動けば良というのではなくて、1と2にポーズのアクセントは置くけれども、その間も動き続けているのがダンスだと思うのです。それから、とにかく大きく踊るように言われますし、コーチのAmberの動きは、本当に大きく見えます。日本のダンスはそろっているけど、一人一人の動きが小さいのが、いつも気になっていました。今度、日本のチームを指導するときは、もっとダンスに力を入れて教えたいな、と思っています。こちらは、ヒップホップ系のダンス、ソシアルダンス、ジャズなど、いろいろな種類のダンスをします。楽しいですよ。
#42上にあわせた練習
練習を始めて、約1ヶ月がたちました。すごく感じるのが、とにかく技術が上の人に合わせた練習だということ。ピラミッドでも、ルーティーンでも出来る人から使っていきます。ですから、出来る人のほうが練習する回数も多いし、どんどん上達していきます。技術が下の人もそれなりに上達はしていますが、やらせてもらえる数が圧倒的に少ないので、不利です。だから、その差はどんどん開いていっています。私が知っている日本のチームの数々は、どの子も均等に伸びるように、もう少し配慮しているような気がします。とにかく、出来る人にやらせる。強いチームを作るには効率はいいですが、少し疑問も感じる時もあります。これが、実力主義のアメリカの教育方法なのでしょうか。アメリカには、優秀な学者やビジネスマンが多い一方、ドラッグやアルコールにはまり、社会問題を引き起こしている人も多いですよね。「上と下の差が開く」、そんな文化の違いを感じる一面です。
#43アメリカのおいしい食べ物
アメリカで私のお気に入りの食べ物は、パンです。アメリカの小麦粉はおいしいと思います。特に、ベーグルがおいしいです。わざわざベイカリーで買わなくても、スーパーで1袋5個くらい入って、2~3ドルくらいで売っているもので、十分おいしいのです。ブルーベリー、シナモンを始め、種類がすごく多いので、毎回違うものを買って楽しんでいます。それから、トーストもWhole wheat、corn bread, potato breadなどいろいろ種類があって、それぞれ味があり、おしいです。アメリカではWhole wheatは特に人気です。パン好き仲間の岩本裕子さん、小場麻衣子ちゃんもきっと好きだろうな。それともうひとつ、Bakedタイプのポテトチップがおいしい!揚げていないので、カロリーが少ないし、パリっとしていて歯ごたえもいいのです。これに食べ慣れると、普通のポテトチップがなんだか妙に油っぽく感じて、食べられなくなってしまいました。I love baked chips!
#44秋学期
秋学期が始まりました。夏学期の間実家に帰っていた人達も続々戻ってきて、学内はかなりにぎやかな雰囲気です。チアの練習は、夏休みの間は、平日9時から5時まで練習していたのですが、授業が始まると、平日の夕方6時から8時までの練習に切り替わりました。2時間の練習はあっという間です。秋は、アメフトとバレーボールのシーズンなので、金曜の夜や土曜日など、週に1回は必ず応援が入ります。日本でもスポーツの秋は、チアリーダーにとって最も多忙な季節でしたが、こちらも全く同じです。
#45日曜日のライブラリー
日曜日の夜、宿題のエッセイを完成させるために、図書館に行きました。まだ、授業が始まって1週間目なのに、まるで期末試験の前かのように込み合っています。日本の大学では考えられない光景です。みんな、カチャカチャとキーボードをたたいて、レポートを作成したり、分厚いテキストを読んだりしています。こういう雰囲気の中では、日本からきている若い留学生達も、自然に勉強しています。環境って大切ですよね。
- Oregon State Universityの図書館です。Library of the yearに選ばれたこともある素敵な図書館です。
#46アメフトシーズン開始
アメフトの試合は、大抵、土曜日にホームかアウェイで行われます。ホームで試合がある日は、朝から街中お祭りムードです。チームカラーのオレンジのTシャツを着た、おじさんやおばさん、BEAVERS(スクールマスコット)の旗をなびかせて走っている車などを見かけます。それから、試合前には駐車場や芝生の広場でバーキューをしている家族連れや仲間達を沢山みかけます。アメリカでは、スポーツの観戦をしに行くときは、そのチームカラーのものを身にまとっていきます。だから、スタジアムはオレンジ色に染まっていて、とてもきれいです。
#47大学と地域の密着
アメリカの大学は地域にとてもうまく貢献し、様々なサービスの提供を行っています。アメフトの試合は、その中でもダントツでしょう。大学のあるCorvallisという街は、とても小さな街なのですが、こんなに人がいたのだ、と思うほど、人が集まってきます。特に、子供を連れた家族が多いです。お年寄りの夫婦も、楽しそうに観戦しています。この街の多くの飲食店(ピザ屋さんやサンドイッチ、コーヒーショップなど)や企業(銀行など)は大学のスポンサーで、街中が一体となりBEAVERSを応援しています。大学が地域密着していることを肌で感じます。チアリーダーとブラスバンドは、そのアメフトを盛り上げる最高の存在です。それに比べ、日本の大学やチアは、まだまだ閉鎖的だなと感じます。今度日本でチアの活動や指導をするときは、地域への貢献にもさらに力を入れたいなと考えています。
#48応援
応援の前の練習は、コーチはとてもピリピリしています。日本でも応援するときに、いろいろな決まり事や合図などがあり、新入生はそれに慣れるのが大変だと思いますが、何しろ早口の英語で、みんなが話しているので、さっぱり分からん!というときがありました。分からないけど、聞く隙間もなく、始めの2回くらいはついていくのに必死でした。しかし、これも3回目、4回目ともなると、慣れてくるものです。応援の仕方も分かり、流れがつかめてきたので、もう大丈夫です。しかし、始めは辛かったなぁ(笑)。
#49ネイティブ英語(someとany)
中学、高校で習った英語で、少し違っていた部分があります。ひとつは、someとany。「someは肯定文で用いて、否定文、疑問文ではanyに置き換えなさい」と教えられた覚えがあります。しかし、疑問文でsomeやsomethingを使うこともあるし、肯定文でanyをanythingを使うこともあります。someは「限定された何か」というニュアンスがあり、anyは「すべての可能性の中の何か」というニュアンスがあります。私が英語を習ったのは、ひと昔前のことなので、今は以前のようには指導されていないかもしれませんが、「someは肯定文で用いて、否定文、疑問文ではanyに置き換える」というニュアンスは、少し違います。勿論、someは肯定文で使うことが多く、anyは、疑問文で使うことが多いですが。
#50ネイティブ英語(mayとmight、could、should)
もうひとつ、違って習っていた部分があります。それは、mayとmight。「mightはmayの過去形」と教えられた覚えがあります。しかし、mightは現在や未来のことを言うときにも使うのです。実際、アメリカ英語では、mayよりmightが好まれて使われるようです。例えば、“I will study with my teacher this weekend(今週末は、先生と勉強するの)” “It might be fun(そりゃ、楽しいかもね)”のような感じで使います。また、“It could be fun”も同じようなニュアンスです。過去の話をしているわけではないですが、mightや couldを使います。ちなみに、“It should be fun”と言うと、「うわー、楽しそうね!」という風にもっと明るい表現になります。例えば、“I will go shopping this weekend!” “It should be fun!!”こんな感じです。
#51新しいルームメイト(バレーボールファミリー)
9月の半ばに引越しをし、今は一軒屋を5人でシェアして住んでいます。5人のうち、私を含めて3人が女性、2人が男性です。2人の女の子(AshelyとStaci)とは、前のルームメイトの友達でハワイ出身の大学4年生です。2人は、バレーボールのサークルに入っています。2人の男性のうち、Nestorは銀行で働きながら、高校のバレーボールのコーチをしています。彼は、ペルー出身の29歳。トレーナーの資格(NATA)を取るために勉強もしています。それから、最近加わったのが、我が家の唯一のオレゴン出身Stieve 25歳。彼は、コンピューター関係の勉強をしていて、今年からOregon State Universityに編入したようです。私は、チアリーダーとして、バレーボールの応援に行くのですが、我が家の住人達もバレーボールの試合をよく見に来ています。楽しいルームメイト達です。
#52退部者
最近になり、Orange squad(Jv.チーム)の男の子がひとり辞めてしまいました。理由は、他にやりたいことがあり、チアにそれほどの魅力を感じられなくなってしまったようです。彼は、去年もチアをやっていたのでOrange squadの男の中では、いろいろやらせてもらっていた方ですし、彼のパートナーの女の子は、とっても上手な子でした。Orange squadとしては、彼が辞めてしまうのは、痛いところです。しかし、退部するときは、なんともあっさりしたものでした。勿論、彼はコーチに話した後、辞めたのですが、チームのみんなへの挨拶もなく、コーチが彼の退部について話すこともないのです。彼がいなくなった日は、彼のパートを違うメンバーが穴埋めして、今までのルーティーンが出来るように、練習しました。コーチが退部者のことをみんなの前で話さないのは、「シーズンの途中で辞めていく人に対して、怒っているからだと思う」と、あるメンバーは言っていました。
#53親切さの違い
私の周りには、アメリカ人と日本人がいますが、アメリカ人と日本人の「親切さ」には、違いを感じます。日本人は常に周りの人の気持ちを考えて行動したり、相手の様子を伺ったりします。これは、日本人の良い習慣でありますが、度が過ぎると「おせっかい」となってしまう部分です。アメリカ人の親切さは、少し異なります。お願いすれば、快く引き受けてくれたり、もし、自分が出来ないときは、他の人に頼んでくれたりします。しかし、積極的に周りの人のことを気にかけたりはしません。人によっては、とてもよく周囲のことを見渡している人もいますが、観察するのみです。日本人のように、「おせっかい」な部分はありません。「助けが必要なときは、言うだろう。言わないということは、必要ないのだろう。」という感じです。どちらも親切ですが、その方法に違いがあるように感じます。
#54バスケットトス~ダウンの深さ~
Co-ed のバスケットトスを飛ぶときに、特に気をつけていることがあります。それは、バスケットに乗り込んだとき(downの時)、肘や膝の角度を変えないことです。ベースがダウンをしている間、トップは決してダウンをしないことです。トップがダウンしてしまうと、トップの体重が「吸収」されてしまい、うまく飛ばないのです。あるメンバーは、「肘を真っ直ぐに伸ばせ」とも言います。私の感覚では、真っ直ぐにロックしてしまうとバランスがとりにくいので、少しだけ曲げて、その角度でキープするのがよいようです。膝の角度もえないように、気をつけています。5年くらい前は、私もトスを飛ぶときは、「トップがベースの肩を押すこと」を重要視していました。しかし、これと同じことをCo-edでやるとうまくいかないのです。この原理は、オールガールズのトスにも通用すると思います。実際、こちらでもガールズベースでトスアップをする技(2-1-1)をやっていますが、肘を曲げないように注意したほうがうまくいきます。バスケットトスを飛ぶとき、バスケットの上で深くしゃがまないことがコツです。
#55バスケットトス~アップの速さ~
Co-ed のバスケットトスを飛ぶとき、アップの速さ(トップの立ち上がり)は、ゆっくりです。ベースが女性の場合は、脚力があまり強くない場合、ゆっくりのアップに耐えられないため、場合によっては、かなり早くアップすることを心がけていました。しかし、これと同じことを男性ベースで行うと、完全にタイミングが狂います。かなり、ゆっくり目に立ち上がるとうまくいくのです(こちらでは、「Nice & Smooth」という表現が頻繁に使われます。だから、速く立ち上がらないように、注意しています。ちなみに、日本でやっていたときは、アップが遅い!とよく注意されていた私です)。運動力学的に考えると、高く飛ばすためには、トップがベースの手を離れる瞬間が最大速度になればよいのです。だから、アップの瞬間に最大速度を出してしまうよりも、「はじめは車のエンジンと同じように、ギアを1stにしておいて、徐々にギアを変えて、トップが離れる瞬間に速度が最大になればよい」と思うのです。
#56ダンスチームのトライアウト
AmberがOregon State Universityのコーチに就任してから、今年が3年目です。今までは、スタンツをするチアリーダーのチームが2チームだったのですが、今年の秋からダンスチームを作ることにしたようです。このトライアウトが10月に入ってから行われました。ニューチームのトライアウトにもかかわらず、100人近くの学生が受けに来ました。日本では、16名の部員を確保するのが必死なチームも多い中、アメリカでは、やりたいという学生が沢山います。それだけ、特典(名誉、ユニフォームなどの支給、一般教養3単位分など)が多いからでしょうか?最終的に残ったのは、20数名。ダンスチームは、指導はAmberが担当し、所属は、Music Departmentと Athletic Departmentにまたがる形になります。所属がまたがるというのは、予算がまたがるという意味も含みます。トライアウトをして、次の週には、もうアメフトのハーフタイムで踊っていました。つまり、チームが出来上がってしまうのです。ある程度、踊れる人が集まっているのもありますが、このスピードの速さに驚かされます。そして、Amberの仕事ぶりに驚かされます。
#57Civil War in Oregon(1)
Civil Warというのは、「市民戦争」という意味なのですが、オレゴンでは、オレゴン州の2大州立大学であるOregon State University(OSU)とUniversity of Oregon(UO)のスポーツの対戦のことを言います。OSUとUOは、長年に渡ってのよきライバル校なのです。中でも、フットボールのCivil Warは、オレゴン内で最も盛り上がる試合です。この試合がある週は、至るところで催し物が行われ、私達チアリーダーも多くのイベントに参加しました。例えば、小学校にOSUとUOのチアリーダーが出向き、ファイトソング(応援歌)を教えました。これには、地元のテレビ局も来ていました。また、キャンパス内でpep rallyもしました。試合前にこのようなイベントをしていると、段々気分も盛り上がってきて試合前から楽しめます。
#58Civil War in Oregon(2)
フットボールの試合の日は、朝からバーベキューをしている人が沢山いるのですが、Civil Warの日は特に盛り上がっていました。昨年は、UOが勝ったので、今年は勝ちたいところです。しかも、今年は、OSUのホームグランドでの試合でした。試合は、1st QuarterからOSUの調子が良く、45対24でOSUの圧勝でした。プレーも最高にExcitingで忘れられない試合となりました。ちょうど、この期間にガンディーこと、岩野華奈ちゃんが遊びに来てくれていたので、オレゴンのフットボールを満喫してもらうことができました。是非、みなさんも一度アメリカでフットボールを観戦してみてください。きっとフットボールがもっともっと好きになると思います。
#59Gandy Oregon 満喫 体験記
こんにちは。Gandyです。由紀さんが住んでいるCorvallisという町は、まさにBeavers(OSUのマスコット)一色という雰囲気で、地域の人が大学を誇りに思っている様子が伺えました。幸運な事に、アメフト、バレー、バスケットの試合を見る事ができました。観客は老若男女問わず、誰もが試合を楽しんでいました。Cheerleaderも試合のリズムにあった、ノレル応援をしていました。とにかく男の子は元気が良い!見ていて楽しいし、一緒に声を出して応援するぞ!という気持ちになれます。ハーフタイムやタイムアウトにはTシャツを観客に投げたり、子供がゲームに参加したり、マスコット同士がバトルしたり、隅から隅まで楽しいという感じです。勿論、選手の迫力あるプレーも見ごたえ十分です!アメリカでのスポーツ観戦、例えるなら、タイヤキのしっぽまであんこがぎっしり!という感じです。
#60Gandy OSU Cheerleader 密着 体験記
すばらしい環境に、すばらしいコーチ。私がOSU Cheerleader なら毎日でも練習したい!うまくなりたい!と強く思った事でしょう。しかしOSUの学生は少し違うようです。勉強する時間、そしてプライベートな時間がとても大切、練習ばかりなんて考えられない!といった感じです。そして競争する、一番うまくなるぞ、という雰囲気は感じられず、もっと切磋琢磨しあえば、もっとうまくなれるのにという気持ちになりました。でも、それはまじめに練習していないということではありません。1日わずか2時間という練習ですが、とても充実した時間が過ごせている様です。タンブリングの練習で、頭をうってもなお練習し続ける姿に、自分を重ね、みんな頑張っているなと、暖かい気持ちになりました。